spicy365days

スパイス・ハーブ・アロマ~香りの世界にいざなわれ~

お正月の松飾り、玄関・床の間など


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みなさん、こんにちは!

 

寒いですね!

 

今朝起きてお風呂に行ったら、シャワーに小さなつららが出来ていました。

 

びっくりしました。こんなのいつぶり?もしかして、この家に住んでから初めてかも?

 

京都の平野部でこの調子なので、山間部や東北・北海道の方などは、さぞ厳しい寒さだろうと思い、想像もつかないほどです。

 

どうかみなさま、ご自愛くださいませ。

 

 

さてさて、遅くなってしまいましたが、なんとか松の内にアップできました。

 

お正月のお飾りについて、書きたいと思います。

 

私の住んでいる家は、築90年のいわゆる町家のような古い家なのですが、お正月はわが家がいちばんわが家らしく(日本らしく)なれる季節かもしれません。

 

でも、今まではお正月飾りについて無知で、せっかくの和の時期をあまり楽しめていなかったので、今回はいろいろ調べてがんばってみました。

 

 

 

まずは下の画像ですが、根曳きの松(根引き松)といいます。

 

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画像は畳の上で撮りましたが(すみません、外観の写真はご容赦ください)、これは玄関(門)の両脇に対で飾ります。

 

この根曳きの松は、京都にお住まいの方は、お正月によくお見かけするかと思います。

 

京都に住むようになって、お正月に門松でもしめ縄でもなく、この小さめの松だけを玄関の両脇に飾ってはるお宅をよく見かけて、素敵だなぁと思っていたのですが、自分の家に飾ったのは今回が初めて。

 

根曳きの松はその名の通り、根の付いた松になります。

 

その土地に根付く、発展する、地に足が付く、などの縁起のいい意味合いがあるそうです。

 

それにしても、根の付いた松なんてどこに売っているのだろうと思ったけど、お花屋さんの表には置いてなかったのですが、バックヤードに通されると、実にたくさんの種類の松が大量に置いてあり驚きました。聞いてみるものですね。

 

飾り方は、シンプルに和紙と水引を巻いています。

 

水引の結び方は結びきりでも、あわじ結びでも、なんでもいいみたい?です。

 

今回は蝶結びにしました。

 

この根曳きの松を飾ったら、簡素すぎるわが家の玄関でも、どことなく凛とした空気が漂ってきて、気持ちがよくなりました。ご近所さんにも、この松についてお声をかけてもらったりして。

 

余談ですが、松だけを飾るというのは、現実的にも理にかなっていると思います。

 

以前はしめ縄を飾っていたのですが、こちらで買えるしめ縄って、だいたいお米とみかんが付いています。でも、お米とみかん・・・鳥にかじられてしまうんですよね。元旦早々、玄関掃除をしなくてはいけなくなるのがつらいです。

 

門松も、油断ならないのですよね。菊のお花や葉キャベツってけっこう使われること多いのですが、これらもねずみにかじられます・・・。

 

そんなわけで根曳きの松は見た目もよく理にもかなっていて、飾り方も簡単なので、これからはお正月飾りのわが家の定番になりそうです。

 

 

 

つづいては、床の間のお飾りです。

 

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わが家には一応、お座敷みたいなふだんはあまり使わない(いえ、実際は夫婦のトレーニング、ヨガルームになってしまっている)お部屋があり、その部屋には床の間もあります。

 

床の間って本当に困るんですよね。何を飾っていいのか??参考になるサイトもあまりなくて。

 

お寺とか京都の旧家の町家の床の間とか、いろいろ見に行ったことはあるのですが、立派すぎてとても参考にならない・・・^^;;

 

お座敷と言っても、お客様もいらっしゃることもない私的な空間なので、しきたりとか作法とかはよくわかりませんが、こちらは我流で飾りました。

 

ガラスの瓶に、松と蝋梅とこうり柳を、がさっと投げいれ。

 

本当は松竹梅といきたいところでしたが、梅のかわりに蝋梅、竹のかわりに柳になりました。蝋梅がとてもいい香りです。

 

ガラス瓶だけだと寒々しいので、紅白の和紙と水引を巻きました。水引はあわじ結びを少し斜めにして。

 

いろんなお花で華やかにするのも素敵ですが、私は枝もので簡素にシンプルに飾るのも、好きだなと思います。

 

 

つづいて、下の画像も床の間に入るのでしょうか。

 

玄関を入ってすぐのつきあたりが、吊り床のようになっています。

 

こちらにも少しお正月飾りを。


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柱には松を紅白の和紙で、折形(おりがた)で包んで水引を結び、飾りました。

 

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このために折形の本、わざわざ買ってしまった・・・図書館になかったので。

 

額に入ったリトグラフは、ふだんのままですが。

 

花台には、これも松と蝋梅と柳ですが、柳には紅白餅花をつけてみました。

 

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この柳に餅花の飾りも、ときどき町家とかで見かけるのですが、これ自分で作れるものだなんて、初めて知りました。

 

切り餅を柔らかくして、食紅を混ぜて、片栗粉につけ・・・ちょっと苦戦して大きな粒になってしまいましたが、なかなか可愛らしいですよね。

 

 

最後は台所です。

 

京町家では、台所のことをはしり、走り庭なんて言いますが。

 

わが家の台所は、そんな立派なものではありません。

 


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こちらにも、松を和紙と水引で包んだものを飾りました。

 

水引はあわじ結びです。

 

水回り全部にお飾りをする場合もあるみたいですが、洗面所までは飾れませんでした。

 



今年は、こんなお正月飾りで新年を迎えました。

 

今回、お正月飾りに挑戦してみて、あらためてやっぱり活きたお花、緑っていいなぁって思いました。

 

わが家が古い家というのもありどちらかというと枯れているので、そこへ新鮮な緑が加わると、とても凛としたみずみずしい気持ちよさがあります。

 

は寒さの中でも、とても元気で、若々しい緑を保っていて、何と言っても見た目がかっこいいですよね。

 

そこへ、和紙や水引きで紅白を足してみたのですが、和紙や水引きの扱いは、思った以上に難しくて、苦戦しました。

 

蝶結びすら、いざ水引きで結ぼうと思うと、きれいに結べなくて。

 

折形も、失敗できないので難しかったです。

 

でも、できあがるとやっぱりきれいなので、来年(というか今年の年末)も、なんとか時間を駆使して、がんばってお正月飾りをしたいなと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

材料集めでも苦労したので、リンクも貼っておきます。よかったら、ご参考までに。

 

それでは、また~^^

 

 

 


↓根曳き松 参考サイト

www.hanaya-mitate.com

 

ozawakanamonoten.com

 

 

↓和紙の折形の本 鶴の箸置きもこの本から

贈る気持ちを和の形で伝えたい 暮らしに使える「折形」の本

 

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↓四辺が紅い和紙、紅白和紙