みなさん、こんにちは!
4月ですね~。早いものです。
いい季節になりましたね(花粉と黄砂とPM2.5さえなければねw)。
今年も花見は、近所の桜を眺めて満足しました^^
さてさて、今回は前々から書きたいと思っていた記事。
私のハンドルネームでもあるシナモンについての記事です!
シナモン・・・スパイスの中でも代表的なものですし、お菓子作りだけでなくスパイスカレーやチャイなど、様々なスパイス料理に欠かせないアイテムですよね。
もちろん、私も大好きなスパイスです。なんせ、ハンドルネームにしてるくらいですからね(笑)。
そんなシナモンですが、実は産地によってけっこう違いがあるってご存知でしょうか。
前々からいろんなシナモンを試してみて、その違いがおもしろいなぁと感じていたので、今回はそれについてまとめてみたいと思います。
1.スリランカ産セイロンシナモン
まずは、これぞシナモン。
シナモンの中のシナモンと呼ばれる、セイロンシナモンです。
実は、正確にシナモンと言えばスリランカ原産のセイロンシナモンのみを指すと言われており、国によっては明確に区別されているそうです。
(セイロンとは、セイロン島=スリランカのことを指しています。)
世界広しといえど、真のシナモンはインド洋に浮かぶ小さな島、セイロン島で採れたもののみ・・・という希少性は、なんだかロマンを感じますね。
日本でシナモンとして流通しているものの多くがカシアというスパイスであるという事実は、最近はけっこうよく知られているかもしれません。
私が初めて本当の真のシナモンの香りをかいだ時の感想は・・・うーん??これがシナモン??と、思ってしまいました。
今まで、カシアをシナモンとして信じている期間が人生であまりに長すぎたため、真のシナモンをシナモンとして受け入れるのになかなか時間がかかりました^^;
たしかに、上品で甘みがあり、繊細な香りです。
形も、とても上品ですよね。葉巻のように幾重にも折り重なっていて、美しいです。これはセイロンシナモンのうすい樹皮を1枚1枚手作業で巻き巻きしているそうです。
手間ひまかかっているんですね。
シナモンと言えば、スパイスカレーに入れるのは定番で、アーユルヴェーダのスリランカカレーのレシピでも、よくこのセイロンシナモンが使われています。
でも、私個人としては、セイロンシナモンをカレーに入れるのはちょっともったいなくて、できない・・・。
というわけで、おもにチャイに砕いて入れたり、ハーブティーに入れたりしていますが、まだあまり使いこなせていないかもしれません。
繊細なセイロンシナモンを、使いこなせるようになりたいものです。
ちなみに、今回のシナモンはギャバンのものですが、ちゃんとセイロンシナモン、原産国スリランカの表記ありますね^^
2.中国産カシア
では、私たちが今まで慣れ親しんできたシナモンの正体は何かと言いますと、カシアというスパイスになります。
カシアも木の樹皮であり、シナモンとカシアは近縁種ということですが、香りは正直、けっこう違うと思います。
別名、ニッキ、シナ肉桂などと呼ばれる通り、中国産のものがメインとなっております。
カシアの産地はいろいろありますが、日本で加工品やお菓子などに使われているシナモンのほとんどが、この中国産カシアなのではないかなぁ、と思います。
香りはもちろん、みなさんご存知のあの香りです。
はっきりとした、ガツンと来る香り・・・ガツンと来るというのはセイロンシナモンと比べての話ですが、お菓子やお料理に、ひと振りでいい香りを効かせてくれますね。
見た目もセイロンシナモンのようにスティック状に巻いてありますが、いかんせん皮が厚めなので、一重巻きくらいになっています。
堅いので、セイロンシナモンのように簡単に指で砕いたりは、むずかしいですね。
中国産カシアのいいところは、香りのブレがすごく少ないと思います。安定感があるというか。いつものあのシナモン!という感じです。色合いも赤みがかったブラウンで、パウダー状にしてもきれいですよね。
ちなみに、大手エスビーさんのシナモンはホールもパウダーも中国産なので、カシアですね。シナモンと書いてありますが・・・日本では表記上問題ないそうです。
お値段でもだいたい分かりますが、セイロンシナモンを使っている場合は、セイロンシナモン(パウダー)ときちんと書いている場合が多いですね。
3.インド産カシア
さて、ここからが本題と言えば本題です。
カシアも産地によって微妙に違いがあるんです(と、私は思います。)
こちらはインド産のカシア。木の皮そのまま!な姿ですねw
木の外皮も加工せずそのまま。ワイルドな見た目です。
初めて見たときは、ビックリしましたね。
その香りはというと、中国産のカシアとたしかに似ているのですが、もうちょっと複雑で、ちょっとお香っぽいというか、どこか懐かしいような落ち着く香りです。
熱を加えると、ほのかに甘さも出てきて、カレーのスタータースパイスや、マサラチャイの香りづけには、欠かせないですね。
後述するベトナム産のカシアよりは力強く、どちらかというと男性的な感じがします。
木の皮そのままだからか、香りも長続きしますね。
4.ベトナム産カシア
今回のラストです。
ベトナム産のカシア。見た目はほとんどインド産のカシアといっしょなのですが、どうでしょう、もうちょっと皮が厚いのかな?個体差もあるかもしれませんが、比較的。
ベトナム産のカシアはインド産のカシアとほとんど香りも一緒だと思うのですが、個人的には・・・ベトナム産のカシアの方が、上品なやさしい香りに感じます。
香りの甘さもベトナム産のほうが強いかな。
なので、インド産のカシアは男性的、ベトナム産のカシアは女性的、と思います。
使い方はインド産と同様、カレーにチャイに、万能選手ですね。
5.まとめ
シナモン、カシアの違いについて、いかがでしたでしょうか。
で、結局どれがいいの?って話ですが、使い方次第でどれもいい!!と、思います。
・・・でも、あえて超個人的な好みを言わせていただくと、私はインド産のカシアが好きです。
初めてインド産のカシアの香りをかいだ時、なぜだかとても懐かしいような気持がして。
でも、なぜか似ているはずのベトナム産のカシアには、その懐かしさが感じられないんです。
それで、結局インド産のカシアも取り寄せてしまい、今回の記事につながりました。
不思議ですね、香りって。
なぜ、私がインド産のカシアのみに懐かしさを感じるのか・・・前世にでも何かあったんでしょうか(笑)。
あと、使い勝手の面でも、私の場合はドリンクに挿してかき混ぜるために使ったりとか、そういうおしゃれなことはなかなかしないので、スティックタイプはもったいないなというのもあります。
でも、スティックタイプも上手に使いこなせるようになりたいものです。
スパイスっておもしろいですね。
また違う地域のカシアを取り寄せた際には、記事を更新していきたいなと思っています。
みなさんも機会があったら、ぜひいろんな地域のスパイスの香りの違いを楽しんでみてくださいね。
それでは、また~^^
※今回取り寄せたカシアはこちら
インド産
ベトナム産