みなさん、こんばんは!
前々から思っていたのですが、このブログでは、一番基本的なスパイスカレーのレシピを載せていなかったんですよね。
いつか載せようとは思っていたのですが、やっと今回まとめることができました。
スパイスカレーの作り方は世の中にたくさんありますし、私がいつも作っているレシピが何か特別というわけではないのですが、なるべく簡単で覚えやすく、手に入りやすい最小限のスパイスで、思い立ったらちゃちゃっとすぐ作れる、そんなレシピにしたつもりです。
また、材料やスパイスの配合も覚えやすいように、基本は1で、赤いのだけ2分の1という分量にしています。(オイルだけどうしても2になってしまいました・・・。)
まずはこの基本の量で覚えてから、ご自身のお好きなアレンジをしてみてくださいね!
ではでは、さっそくレシピです。
* 基本のスパイスチキンカレーのレシピ*
【材 料(2人分)】
(ホールスパイス)
クミンシード 小さじ1
(パウダースパイス)
コリアンダーパウダー 大さじ1
クミンパウダー 小さじ1
ターメリック 小さじ1
チリペッパー(カイエンペッパー) 小さじ1/2
ニンニク、しょうが 合わせて大さじ1(チューブでOK)
塩(あら塩) 小さじ1
玉ねぎ 1個
鶏肉 500g(1/2kg)
トマト缶 1/2缶
ココナッツミルクパウダー 大さじ1
水 100㏄
オイル(おすきなもので) 大さじ2
【下準備】
①スパイス類を量っておく
②玉ねぎはざく切り、鶏肉はサイコロ切りに
③水にココナッツミルクパウダーを溶いておく
【作り方】
①鍋かフライパンにオイルを入れ、ホールスパイスを弱火で熱する。
②玉ねぎを投入し、しんなりするまで炒める。
③ニンニク・しょうがを加えて香りが出たら
④トマト缶を加えて、つぶしながら水分を飛ばす。
⑤パウダースパイス類を加えて焦がさないようにさらに水分を飛ばし、塩を加える。
⑥鶏肉を投入し、ざっと火を通して味をなじませる。
⑦ココナッツミルクパウダーを水に溶いたものを加えて、ざっと混ぜ合わせ、中火で10分煮込む。
⑧味を見て、足りなければ塩を少し加える。完成。
本調理はだいたい15~20分くらいあればできるかと思います。スパイスとトマト缶さえあれば、思い立った時にすぐできちゃいます!
エキゾチックなスパイスの香りを楽しみつつ、ヘルシーな本格的スパイスカレーが簡単に楽しめます♪
レシピは以上を参考にしていただければ、OK!
ここから下は、なぜそういう手順になっているのか?という詳しい解説になっています。
簡単だけど、奥が深くて合理的!それがスパイスカレーですね♪
それでは、詳しく工程を見ていきましょう。ここから先は、なぜそのようなレシピになっているかと言う理由やコツなども書いていきます。
ちょっとした小ネタですが、スパイス類をお店で買ったら、このように計量スプーンですくうことのできる小瓶や容器に移し替えることをおすすめします。
スーパーなどで売っている小さな瓶はかわいいのですが、スプーンで計量できないのでとても使い勝手が悪いです。小瓶は100均などで。
まずは、スパイス類を計量スプーンで量っておきますね。慣れないうちは、最初に量っておいた方が本調理でバタバタしなくていいと思います。私はいまだに、最初に量ってますね。
ポイントはコリアンダーだけ多めです。 スパイスカレーは小麦粉を使いませんので、スパイスをたっぷり入れてとろみを加える感じになります。コリアンダーは爽やかでやさしく、合わせやすい香りになりますので、コリアンダーをベースに使うパターンが多いかと思います。私も大好きなスパイスです。
なお、このときホールスパイス(実のままのもの)とパウダー類を混ぜないようにします。投入するタイミングが異なるからです。
ホールスパイスは、お好きなものを使ってください。今回は手に入りやすいクミンホールにしてみました。シナモンスティックもおすすめです。その場合、1本入れてください。
ポイントとしては、そのまま食べられる小さな粒のものにするか、大きくて取り出しやすいものにするか、どちらかがおすすめです。
クローブやブラックペッパーホールなどは、あとで取り出すのが難しいですので、家族が知らずに食べてしまって、噛んだ瞬間「ぎゃーっ!」てことになります^^; 私はそのぎゃーも好きなのですが、一緒に食べる人のことも考え、最近はやめています。
ニンニク・しょうがは生のものを使うのが理想ですが、常備してなかったり、刻むのが苦手だったりするので、私はいつもチューブのことが多いです。十分おいしいですよ。
合わせて大さじ1くらいです。これより多いのはいいですが、少ないと入れてる意味がなくなってしまいます。味と香りのかなめなので、最低でもこのくらいは入れてくださいね。
玉ねぎは適当にザクザクっと切ってください。
鶏肉もこんな感じで、お好きなサイズに切ってください。あまり大きくない方が、さっと火が通るのでいいかも。
ちなみにこの日はささみを使いました。モモ肉でも胸肉でもお好きな部位でOK。
お肉は何でもいいかと思いますが、鶏が一番合うかなぁ。シーフードもおいしいと思います!
さて、本調理です。
材料はレシピの順番で投入していくと、焦げにくく、鍋に具材がくっつかないです。そして、スパイスと食材の持ち味が十分に発揮されます。スパイスカレーとは、本当によく考えられた料理だと思います。
まずはホールスパイスをオイルに入れて、低温でじっくり香りを引き出していきます。シュワシュワ~っとなる感じです。
このとき、ホールスパイスが焦げないように、しっかりオイルに浸すようにしてください。なので、オイルは大さじ2くらいはどうしても必要かなと思います。
スパイスの香りは、熱+オイルで十分に引き出されるそうです。個人的にも、乾煎りするより、オイルできちんと温めた方がよりスパイスの良さが引き出されると思います。
ホールスパイスが温まったら、玉ねぎを投入して炒めます。
よく日本人のレシピでは、あめ色玉ねぎにしないといけない、とか書かれている場合も多いですが、あめ色玉ねぎはとても大変です。なぜかというと、ホールスパイスを焦がさないようにあめ色玉ねぎを作ろうと思うと、弱火~弱めの中火になると思いますので、40分でも足りないかなと思います。
あめ色玉ねぎだけあらかじめ別に作っておくという手もあるかもしれませんが、日々日常で作るカレーに、そこまでしなくてもいいのかな~と個人的には思います。あめ色玉ねぎにしなくても、十分美味しいですしね。
玉ねぎがだいたいしんなりしたら、ニンニク・しょうがを入れてください。ここでも、焦がさないようにいい香りが出るまで軽く炒めます。
どんどん入れていきましょう。トマト缶を投入。トマトはホールでもカットでも。カットの方がさっぱりしているかもしれませんね。
つぶしながら、水分を良く飛ばします。あとで水入れるのに、なんで水分を飛ばすのかというと、トマトの旨味が凝縮されるような気がするからです。ここはわりときちんとやっています。
スパイスカレーはお出汁やスープ類は入れませんので、トマトがお出汁の代わりになります。トマトの旨味成分は昆布と似ているそうです(たとえば、分とく山の野﨑さんもトマトの和食レシピの本を出されていますよね)。もちろんトマトを入れないスパイスカレーもたくさんあると思いますが、私はやっぱりトマト入りが好きです。簡単で失敗がないので。
しっかり水分を飛ばすと言っても、まあだいたいこのくらいなのですが、ここでパウダースパイスを加えます。
トマトの旨味とパウダースパイスの香りをしっかりと合わせていきます。
唯一の調味料のお塩もここで加えます。こうして水を加える前にしっかりとベースを作っておくことで、味がぼやけにくくなります。
(最後に味見して足りないときはお塩をさらに加えてOK。)
お肉を加えて、ざっと火を通します。
そして、ようやく水分を入れます。水分は入れないパターンもありです。お米に合わせる場合は、水分があった方がいいかなと思います。
ココナッツミルクがあればその方がいいですが、なかなか使い切れなかったりするかと思いますので、パウダータイプの方がお手軽でいいかなと思います。
ココナッツミルクパウダー大さじ1は控えめですが、最初はこのくらいから始めて、徐々に調整していってください。
いろんなミルクがあると思いますが、ココナッツミルクが一番手軽かつおいしいのでおすすめです。ヨーグルトを仕上げに入れるのもさっぱりしていいですが、分離しやすかったりします。カシューナッツを粉砕したミルクなら、とてもリッチな宮廷料理風になりますね。あ、私は未挑戦です^^;
中火でだいたい10分くらい煮込みます。ちなみにうちのコンロの中火はこのくらい↓なのですが、火加減はコンロやお鍋の形状にもよると思います。突沸だけには気をつけて、加減してくださいね。
蓋をするのか、しないのか問題もあるかと思いますが、水分の様子を見ながら、飛ばしたい場合は蓋をせず煮込んでください。焦げないようにときどき混ぜた方がいいかと思います。
煮込んでる間に、洗い物など済ませちゃいましょう。
完成です!!!
味を見て、足りなければお塩を足してください。
文字で書くと長いですが、作ってしまえばあっという間です。
スパイスカレーは基本のレシピさえ覚えてしまえば、あとはアレンジ自在です。いろいろなカレーに応用できますので、ぜひ試してみてくださいね。
いっしょに魅惑のスパイスの世界を楽しみましょう♪
長文になりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。